サンマーメンに秋刀魚は入っていない名前の謎と、まかないから生まれた麺
神奈川の中華料理店や町中華でおなじみのサンマーメン。名前のせいで、魚のラーメンだと思われがちです。
サンマーメンってどんな麺?
細めの麺に醤油味のスープ。その上に、もやしや白菜、豚肉などを炒めてとろみをつけた餡をのせた麺料理です。
具材に厳密な決まりはなく、塩味のスープや太麺の店もあります。ひとことで言えば「もやしあんかけそば」が一番近い、という説明もあります。
名前の由来には、はっきりした答えがない
漢字では「生馬麺」や「生碼麺」と書かれます。
一説では、「生(サン)」は新鮮でシャキシャキしたこと、「馬(マー)」は上にのせることを表し、あわせて「新鮮な具を上にのせた麺」という意味だといわれます。ただし、名前の由来や漢字の書き方に定説はありません。
はじまりは、まかないの麺
原形とされるのは、戦前からあった「肉そば」という肉入りの麺です。
肉は高かったので、店の料理人たちは代わりに野菜をたっぷり使った麺をまかないとして食べるようになりました。とろみのある餡は冷めにくく、量もあってお腹がふくれます。それが人気になり、店のメニューとして出されるようになったといわれています。
発祥の店はどこ?
サンマーメンが横浜で生まれたことは、ほぼ間違いないとされています。歴史は昭和の初めまでさかのぼります。
ただ、最初に出した店は特定されていません。中華街の老舗・聘珍樓の本店(2022年閉店)のメニューには、「1930年に当時の料理長が考案した」と書かれていたという記録があります。
タンメンとは何が違う?
どちらも炒めた野菜をのせた麺ですが、サンマーメンは野菜にとろみをつけて餡にするのが特徴です。スープも醤油味が多く、塩味が基本のタンメンとはここが違います。
横浜の名物へ
サンマーメンが広く知られるようになったのは、雑誌やテレビで紹介されてからのことです。
2011年には、新横浜ラーメン博物館が「サンマーメンを横浜の名物料理に」と普及活動を始めました。いまでは神奈川県内の多くの店で食べられ、ご当地のカップ麺も出ています。